もた記

日常のあれこれ。好きなもののあれこれ。

春にみていたドラマたち

ずっと下書きに入っていて、なんだかもったいなかったので公開にしました。花粉症とかいってるのでたぶん春に書いたもの。もう夏が終わる頃ですが。

 

 

 

花粉症の季節がやってきた。

韓国に来てから、日本にいた頃と比べて花粉症の症状が軽くなった。私の花粉症はなんの植物が原因なのか知らないが、多分その植物が少ないんだろう。それでも鼻水とくしゃみは出やがるので、日本から持ってきたアレルギー用の鼻炎薬を飲んで過ごしている。

 

 

 

むずむずする鼻の違和感と闘いながら、最近は日本のドラマをよく観ている。

ドラマというと、毎話1時間弱のものを全10話くらいのがっちりした構成というイメージがあったけれど、毎話20分くらいで全10話もいかないような気軽に観ることができるものも多くて、暇つぶしにちょうどよかった。

そんなこんなで最近みた中でおもしろかったドラマの感想文をちょっとまとめておきたい。

 

 

みなと商事コインランドリー

 

物語の主人公は、古びたコインランドリー「みなと商事」の管理人でアラサー男子の湊晃。ある日、イケメン男子高校生・香月慎太郎が客として訪れ、歳の差を超えて仲良くなる二人だったが、湊がゲイであることがふとしたことから慎太郎にバレてしまう!偶然か必然か二人の出会いを機に“恋”の歯車が勢いよく回り始める。それぞれが胸の中にしまっていた本当の自分の気持ちとは一体…!?恋愛に歳の差なんて関係ない。駆け引き無しのまっすぐでピュア過ぎる、ちょっぴりホットな真夏のラブストーリーです!

 

一途で爽やかで、夏を感じるめちゃくちゃピュアなラブストーリーだった……。

 

基本的にはクールな優等生なんだけど、好きな人にあまりにも一途で、湊さんの前では子犬みたいな慎太郎が可愛くて。湊さんが年齢をすごく気にしていた(なにしろ慎太郎は高校生なので)のも、個人的にはすごく良かった。当たり前なんだけど、最近そういう倫理観みたいなものを無視した恋愛作品も多いし。

 

都会すぎない海辺の街の雰囲気や、キャラクターの心情が感じられる丁寧な演出が素敵だった。そして慎太郎を演じていた西垣匠くんがあまりにもハマり役すぎて。目がクリッとしていて可愛いし、スタイルもいいし……完全に湊さんと同じ感情。

観終わった後、勢いでSNSをフォローしてしまいました。

 

 

※補足

2023年夏、シーズン2が始まっていて、毎週楽しみにみているところ。やはり夏にピッタリ!

 

 

 

美しい彼

 

物語の主人公は、思うように言葉を発せない「吃音症」を持ち、幼い頃から周囲に馴染めずぼっちを極める高校3年生・平良一成と、学校のカースト頂点に君臨する圧倒的カリスマ・清居奏。高校3年の春、クラス替えの自己紹介で緊張のあまり吃音が出てしまった平良は、クラスで透明人間のように扱われ、清居らのグループからパシリにされるようになる。しかし、そのことを気に留めるどころか、むしろ嬉しく思っていて─?!実は、平良は清居をひと目みた瞬間から恋に堕ちていたのだった。クールで美しい清居のことをひそかに、王(キング)と崇拝し、昼食の調達に使いっぱしりと忠誠を尽し続けていく。この思いは、憧れなのか、何なのか─。自分の気持ちに整理ができずにいたが、クラス内で力関係が変わるある出来事をきっかけに、二人の関係は急展開していく。

 

こちらも、『みなと商事』に続いてBLドラマ(しっかり沼に落ちている)。常にちょっとだけ切なさを感じながら、小説を読んでいるような感覚で一気に観終えた作品。『みなと商事』は色で例えると、光が反射した海の淡い水色っぽい雰囲気だったのに対して『美しい彼』は霧がかった空気の中の紫陽花みたいな青紫っぽいイメージ(超個人的なイメージ)。

 

序盤は平良の視点で物語が進み、終盤で清居の視点になってから一気に伏線が回収され物語が加速する。平良と清居はそれぞれ交わらない世界線にいるような人間に見えるけれど実はどこか似ていて、それが2人を引きつけているんだろうなと感じたり。自己肯定感が極端に低くて、自虐的な平良が、清居に対して時々みせる「そこはいけるの!?」って感じの意志の強さがストーリーのアクセントになっておもしろかった。

 

清居も清居で、王様系の偉そうな人間かと思いきや、ものすごく繊細で可愛いところを出してくるのでずるい。王様というより、姫なのかも。演じている八木勇征くんのビジュアルも『美しい彼』というタイトルに負けていないのがすごい。

 

シーズン2も観たけれど、恋人同士になった平良と清居のやりとりにニヤニヤしたりこれから場をかき乱しそうな新しいキャラクターが登場したり、4月に公開される劇場版が楽しみ。韓国でも上映されないかなぁ。

 

 

 

自転車屋さんの高橋くん

 

東京都出身の飯野朋子(はんのともこ)、略してパン子30歳。岐阜で一人暮らしをしながら、会社勤めをしている。人付き合いが苦手で自分の意見をはっきりと言えないパン子は、会社では上司から微妙なセクハラを受けたり、同僚からの誘いを断れずにいて悩む日々を送っていた。ある日、自転車で街に出かけた朋子は、チェーンが外れたことをきっかけに近所の自転車屋を営む高橋遼平と出会う。イケメンだが見た目がヤンキーで、ちょっと強引な遼平に徐々に惹かれていき……。世話好きで年下ヤンキーと内気なアラサー女子の大人の胸キュンピュアラブストーリー

 

 

なんとなく悩みはあって、嫌なこともあるんだけど、とりあえず安定を求めて我慢してしまう朋子の雰囲気が、リアルだなと思ってみていた。いざという時に、真っ直ぐに朋子を救ってくれる遼平があまりにもかっこよかった。そりゃ好きになる。

 

朋子は物語を通して明らかに変わっていくけれど、遼平はいい意味であまり変化がなくて、それがまた良い。遼平はずっとそのままでいてほしい(原作の漫画はまだまだ話が続いているようなので、ファンの勝手な願望)。

 

朋子も遼平も家族にちょっとした暗いエピソードを持っている。ドラマでも少し触れられていたけれど、もっとそれについて掘り下げたストーリーが見たいなと思っている。

 

物語の舞台となっているロケ地が岐阜県らしいのだが、なんとなく懐かしい風景を見ているような気がして、それもこのドラマを好きになった要因かもしれない。